マックアース -1

 昨シーズンから今シーズンにかけて、運営管理者の変わったスキー場が多い。15/16、16/17と2シーズン続いた雪不足で耐え切れなくなったところが続出しているのか。

 マックアースがまとめて手放したことが大きいのだが、マックアース以外も含めて、買い手なり、後継の指定管理者なりが決まって営業は継続されるので、捨てる神あれば拾う神ありというのは良い状況と言えるだろう。

 昨シーズンはマックアースだったところを挙げると、

・チャオ御岳: 運営会社である飛騨森林都市企画の株(所有分58%)すべてを旅館プロデュースなどを手掛ける優福屋に譲渡

・Mt.乗鞍: マックアースの100%出資子会社であるのりくら総合リゾートサービスが運営していたが、再生可能エネルギー事業などを手掛けるブルーキャピタルマネジメントに売却。

・白馬さのさか: ブルーキャピタルマネジメントに売却。昨シーズンも売却を検討して休業予定だったが、11月下旬になって地元資本関連の会社が1年限定で運営を受託すること決定し、営業した。

・エコーバレー: ブルーキャピタルマネジメントに売却。マックアースが全株所有して運営していたが、昨シーズン前から譲渡を検討していた。

・箕輪: ブルーキャピタルマネジメントに売却。加森観光から全株取得して運営していた。

・おんたけ2240: マックアースが指定管理者となり、所有者である王滝村第3セクターとマックアースが出資する御嶽リゾートが運営していたが、昨年5月、5年間の指定管理契約を満了。昨シーズンは指定管理者の応募がなく、最終的に1年限定で御嶽リゾートが運営。今シーズンも応募者がなく難航したが、ゴルフ場運営等を手掛ける㈱アンカーが応募し、決定。契約期間は10年間で、現地法人「王滝ツーリズム」を設立し運営にあたる。

 斑尾も、昨シーズンですでに譲渡済みではないかとウィキペディアに書かれている。昨シーズンはまだマックアース30が使えたが、今シーズンは使えなくなっている。

 マックアースはこれで一気に5つの所有スキー場を手放し、6つのスキー場運営から撤退したことになり(さのさかは昨シーズン既に運営していなかったが)、累計ではこれまでに38のスキー場に関わって、13から撤退したことになる(業務提携除く)。

 撤退した13のうち、マックアースの撤退後にまったく営業していないのは、Mt.乗鞍の下の方にあった「乗鞍いがや」、XJAM高井富士と木島平の間にあって連絡コースのような位置づけの「やまびこの丘」、「ヤナバ」の3つだけ。独立したスキー場といえるのはヤナバだけともいえる。

 11/12シーズンの1年だけやって撤退した「牧の入」は、12/13以降ずっと休止していたが、16/17からひっそりと再開している(東京でゴルフ練習場をやってる会社が地元の会社から土地を購入してるので、マックアースは運営受託だったと思われる)。(続く)