緊急事態で終了続々

 緊急事態宣言の対象地域がメイン顧客のエリアを中心に、多くのスキー場が今季の営業の突然の終了を発表している。

 スノーナビによると、八方、栂池、ハンタマ、川場、たんばら、竜王は既に終了、ガーラ、シャルマン、ARAIは12日(日)で終了など。

 奥美濃エリアでは、4月12日まで営業予定だっためいほうが、愛知県が独自の緊急事態宣言を出す見通しとなったことを理由に、4月10日(金)での終了を同日に発表した。高鷲スノーパークはGW営業予定を掲げていたが、国の緊急事態宣言を受けて一旦は4月12日での営業終了を発表、その後、愛知県・岐阜県の宣言見通しを受けて4月10日での終了を同日に発表。

 これで東北以南で4月18,19日の週末に営業しているのは、天神平、丸沼、鹿沢、奥只見、かぐら、野沢、志賀、五竜47、おんたけ2240、マイアくらいか。東北でも八甲田、安比、夏油、阿仁、八幡平、蔵王天元台くらいのようだが、こちらは例年を知らないのでどれだけ少ないのかがよく分からない。

 3月の客数が白馬村で3割減、湯沢町では半減となると、緊急事態宣言がなくとも4月の客数は半分以下だっただろうか。それが宣言発令でさらにどれだけ減るのか。営業しているスキー場が例年の半分になってそこに集中したところで、それでも例年よりは少ないことになりそう。

 もともと甲信越以西では降雪量が記録上最少の今シーズン、営業しているところも例年より滑走エリアが狭いところがほとんど。そうでなくても緊急事態宣言で客が来なくなるとなれば営業終了していたのだろうが、そんな今シーズンの降雪量も北海道・東北の豪雪地帯はそうでもなかったようで、ニセコヒラフでは積雪量300㎝、夏油では320㎝と発表されている。

 ニセコヒラフではGWでも400㎝台という年もあるが、少ない年はこの時期で200㎝前後なので、まずまず平年並みのよう。とはいえこれは山頂近くの値であり、麓では50㎝しかなく、ゴンドラの高さのエリアは上級者限定となっているのは圧雪してなかったり雪のない箇所が出始めているということだろうか。標高による積雪量の差が大きいかもしれない。

 夏油の320㎝が例年比でどうなのかは分からないが、麓でも150㎝あり全面可というのはさすが。昨日から今日にかけても10㎝、24時間では24㎝の降雪があったというので、降雪時の気温がせいぜいマイナス数℃程度ではいうほど”パウダー”ではないだろうが、それにしてもうらやましい。

 そしてもちろん桁違いなのが月山。4月3日オープンは例年より1,2週早い印象で、やはり雪が少ないのだろうかと思ったが、「除雪作業による営業休止」を経て4月9日(木)の積雪量は800㎝、10日(金)は850㎝、11(土)はまた除雪作業のため休止という状況。別世界ですな。

 雪不足にコロナウイルスと散々なシーズンになっているが、自分なりに最後まで楽しみたい。