19/20シーズンは異常雪不足、20/21シーズンはコロナ禍で、スキー場毎の客数変化に大きな差が出て、ランキングも大きく変動していそうだが、この2年を除いた過去10年ほどのおよその数字から、だいたいのランキングを作ってみた。
1位 志賀高原 90万人前後
2位 苗場 70~80万人
3位 ルスツ 推定50~60万人
4位 ニセコヒラフ 推定50万人前後
5位 五竜・47 40~48万人
6位 上越国際 推定40~46万人
7位 安比高原 32~48万人
8位 八方尾根 38~43万人
9位 野沢温泉 35~42万人
10位 蔵王温泉 34~41万人
11位 かぐら 33~37万人
12位 サッポロテイネ 推定31~39万人
13位 ガーラ湯沢 30~33万人
14位 岩原 26~33万人
15位 軽井沢プリンス 25~33万人
16位 ハンタマ塩原 推定25~33万人
17位 舞子スノーリゾート 推定25~32万人
18位 栂池高原 25~28万人
19位 高鷲スノーパーク 推定25~28万人
20位 鷲ヶ岳 推定23~27万人
以下、札幌国際、石打丸山、竜王、菅平、スキージャム勝山、尾瀬岩鞍などが20~25万人で続く。
13/14シーズンまでは苗場が100万人を超えるなどして1位だったのだが、暖冬少雪の影響なのか近年の減少幅が大きく、14/15シーズン以降は志賀高原がトップ。
ルスツとニセコは近年のデータがなく、特にルスツは10年前の60万人というおおさっぱな数字しかないのだが、近年の雪不足期間は北海道の特に札幌支局ではむしろ増加傾向にあるので、その頃の数字と大きく変わっていないものと推定した。上越国際も近年のデータが少ないが、湯沢町のスキー場と同様の推移として推定。ハンタマ、舞子、高鷲、鷲ヶ岳に石打丸山、ジャム勝、尾瀬岩鞍も近年分はザックリ推定。
だが、サッポロテイネと札幌国際については推定方法が異なる。
「スノーリゾート推進に係る基礎調査報告書」(令和2年3月調査:札幌市経済観光局)に、「札幌国際スキー場のデータからリフト利用延数(2018年)を利用者(2018年)で除した利用者1人当たりのリフト利用延数 7.17803(a)を算出」し、「各スキー場のリフト利用延数を除して、利用者数を算出」という推計が用いられており、どうやら札幌国際についてはどこかにデータがあるようなのだが、見つけられず。
2017/18シーズンの札幌国際のリフト延利用数は1895(千回)で、(a)で割ると264,000人となり、確かに報告書のグラフ上も「264」(千人)となっている。だが、この報告書のデータでは16/17,17/18とも243(千人)となっているが、リフト延利用数を(a)で割ると249と252になる。
サッポロテイネの数字はすべて(a)で除した値と一致したが、札幌国際については元データを用いているようで、この元データから1人当たりリフト回数を計算すると、16/17シーズンは7.3416回/人、17/18シーズンは7.4527回/人となり、この3年の平均は7.3241回/人となる。サッポロテイネと16/17シーズン以前の札幌国際については、この7.3241回/人をもとに算出した。
2020/21シーズンに関して言えば、苗場が12.2万人でトップ20からの脱落は確実(昨シーズンは31.9万人でおそらく9位)な一方で、奥伊吹が、3シーズン前・2シーズン前の18万人台から昨シーズンは雪不足で5.8万人まで減ったが今シーズンは過去最高更新の22.1万人でトップ10入りの可能性もある。
22.1万人以上が確実なのは、志賀・ニセコヒラフ・ルスツ・テイネ・五竜/47くらいで、安比・野沢・札幌国際・蔵王・上越国際あたりが上回るかどうか。高鷲スノーパークと鷲ヶ岳も、もしかすると奥伊吹を上回ってトップ10入りしているかもしれない。
近年でも35万人程度は必要だったはずのトップ10が22万人で入れそうというのは、やはり今シーズンは6割程度の客入りだったということか。