白馬さのさかスキー場

 白馬さのさかスキー場の所有・管理者が、また変更になりました。

 2014年に当時絶好調のマックアースが所有・管理者となるも、2015/16シーズンの雪不足で継続が難しくなり、2017/18シーズンはクロスプロジェクトグループに運営を委託、その翌年にブルーキャピタルに譲渡。

 そのブルーキャピタルはセンターハウスのリフォームなどをするものの集客に苦戦。2020/21は地元の協力(おそらくコロナ禍におけるリゾートバイトの宿泊先確保)で何とか営業するも2021/22は休止。宿泊施設の再開にも動いていただけにヤル気はあったはずだが、コロナによるインバウンド消失ですべての計算が狂ったのでしょう。

 ただブルーキャピタルはマックアースから5つまとめ買いしており、福島の箕輪以外は、エコーバレーは2020/21から休止、Mt.乗鞍は売却先探し、ヤナバに至っては運営会社を立ち上げたものの再開できずと散々なので、そもそもの見通しが甘すぎたのではないかと考えざるを得ません。

 そのブルーキャピタルから、㈱Planetという不動産開発屋が買い取りました。これでこの9年で5社目です。このご時世にそれだけ買い手なり運営の引き受け手がつくこと自体がすごいともいえ、そこはさすがのHAKUBAブランドなのかと思われます。

 この㈱Planetという会社、ニセコに一棟貸しなのか売りなのか別荘を建てているようです。運営は日本人のようですが、バックの出資者などはよく分かりません。

 「このプロジェクトは、白馬の中心部にある高級ヴィラタイプの宿泊施設です。白馬五竜スキー場に近く、駅からのアクセスも良好です。」という紹介文からは、スキー場よりも宿泊施設が欲しかったようで、あまり白馬に詳しくない外国人向けなのが伝わってきます。

 なんとヤナバも一緒にブループラネットから買ったようで、白馬(に近い)エリアということでインバウンドでいけるという判断でしょうか。「日本初 プライベートスキークラブ」と銘打っているけれど詳細は不明です。

 ヤナバも、極端な雪不足でさえなければ、年末から2月いっぱいまでの外国人が多く来る間の営業ができるくらいの降雪はあるはずですが、さのさかもヤナバも夏を含めて通年で稼げるようにしないことには持続可能とは思えません。

 ただの不動産開発屋であってレジャー産業の運営に知見があるようには思えませんが、その道の専門家をどこかから引っ張ってでもくるのかどうか。

 不安はつきませんが、まずは存続の決定を喜びたいと思います。

 2022/23シーズンは5本のリフトのうち3本だけでの営業ということですが、できれば現場スタッフを呼び戻して、あのきれいなモーグルコースを復活させてほしいところです。