全国旅行割

 対コロナ経済対策としての旅行費用補助制度とスキーの相性は悪いです。

 冬はどうしてもコロナの流行が避けられないので。

 一昨シーズンのGoToトラベルは第3波で年明け早々に終了しました。昨シーズンの県民割は雪無し県民には意味がありませんでした。

 来シーズンは「全国旅行割」、と思ったら、当面12月下旬までということで残念です。ラニーニャで積雪は去年並みかそれより早いことも期待できるので、12/24,25の土日まで入ればそこで使えるでしょうが、それ以前となるとさすがにゲレンデオープン状況的に行けるスキー場が限られてきます。

 しかし「年明け以降については感染状況や需要動向を踏まえて判断」ということなので、考えようによっては、第8波がひどくなければ予算の続く限り年度内いっぱい継続ということもあるかもしれません。やるといって中止にするよりも、やらないことにしておいてやれそうなら延長ということにしておく方が、無難は無難です。

 コロナ次第というのは今までどおりなわけですが、医療状況がこの夏くらいなら行動制限はしないけど旅行割はさすがにやめるのか、「経済との両立」「ウィズコロナ」を重視してこの夏くらいなら旅行割も続行するか。

 オミクロン対応ワクチンの接種状況や、重症化予防効果は確実にあるが感染予防効果はそれほどでもないと言われる中、11月が接種のピークとなると去年とは状況が大きく変わるので、これがどう効いてくるか。

 年明け以降にあるかも分からないものを前提には計画は組めませんが、北海道スキーなどは旅行割があったらどうするかの「プランB」も想定して進めておくべきか…。

 訪日の水際規制大幅緩和も行われ、ニセコや白馬・野沢などには、旅行割よりもこちらの方がインパクトが大きそうです。

 新潟県や長野県のリフト券割引も、昨シーズン後半に長野の半額が使えるようになったくらいで有難みは薄めでしたが、今の雰囲気だともうないかもしれません。

 平日だけでもしてくれると嬉しいのですが、旅行割のクーポン差額もそうですが、そんなことくらいでファミリーが休みを取って平日に旅行することはないでしょうから、喜ぶのはリタイア世代と学生ばかりとなると需要喚起の政策効果として弱いのか、単に旅行者の絶対数を増やすのではなく平日に誘導して需要の平準化を図る施策としては有効なのか。

 旅行割もリフト割引もあればラッキー!ということで、期待せずに粛々と準備を進めるのがよさそうです。