アルツ磐梯と猫魔の連結リフト建設

 2月2日に星野リゾートから、運営するアルツ磐梯と猫魔スキー場をつなぐ連結リフトの建設計画が発表され、今春から2人乗りリフトの建設を進め、12月ごろの運行開始を目指す、との報道がありました。

 ウェブ上に星野リゾートの建設計画そのものは見当たらず、スキー場ホームページにも詳細は書かれていません。

 報道によると「建設予定地はアルツのブラックバレーエクスプレス降り場付近から猫魔のエキサイトキャットチェア降り場付近までの約785メートル」とあり、スキー場ホームページでの航空写真に書き足された矢印もその位置に引かれていますが、その2地点間は地図上の直線距離で900mあり、そこにリフトを敷設するとピークチェアリフトと交差することになります。

 距離約800mというと現在の徒歩ルートの距離と同じで、普通に考えてそのルート付近に建設するのではないかと思われますが、この2地点(霧氷チェアリフト降り場~エキサイトキャットチェアリフト降り場)間の直線距離は600m弱です。

 スキーシーズンが終わって雪がなくなれば建設に着手して来シーズンから営業するのであれば、どの位置に敷設するかはもう決まっているはずですが、正式な公表がされておらず分かりません。

 この連結リフトに関しては、星野リゾートが猫魔を取得した2008年から計画として発表していたようですが、国立公園内にあって山林開発には関係機関の許認可が必要で、15年越しでリフト建設に必要な許認可が下りるめどがようやく立ったということです。

 アルツ磐梯は、上部リフトについて、昨年はロックチェア(なくても滑走エリアに影響がない)を止めてピークチェアを動かしていたのを、ピークチェアからだと初級者がブッラックバレーに戻ってきにくいことから、今シーズンは逆にピークチェアを止めてロックチェアを動かしています。

 ピークチェアからだけのコースは諦めてでも、猫魔と繋がる霧氷エリアの利便性を高めることを優先したようです。(ピークとロックの両方を動かす余裕はないようです)

 ゴンドラがホームページからなくなりましたし、いよいよ猫魔との一体化を優先してそれ以外は切り捨てる方針を強めているように見えます。

 一体化で客数が増えてゴンドラが復活してくれればいいのですが、ゴンドラ設備の経年的にもそれはまずないのでしょうね。