志賀高原の全山リフト券が一気に400円値上げで6000円になり、ARAI、苗場・かぐら共通券と並んで本州最高値になる。(ナイターに使えない点では日本最高値。年末年始期間は軽井沢プリンスの7000円(無料会員で6200円)がある)
3年前まで5000円だったのが、5500円、5600円ときて3年連続の値上げとなるが、何故そんなにも強気なのかは不明。
価格競争したところで客は増えないし、逆に言うと値上げしてもこれ以上はもう大幅に客が減ることもないということに気付かれてしまったのか。
シーズン券料金は据置きだが、利用期間が12/1からになるとのこと。GW以降に使えないのはこれまでもだが、とうとう11月営業も外されることになった。
11月営業はこれまでは熊の湯くらいだったが、補助金を使って人工降雪機を導入した横手山が今年は11/6オープン(11/5プレオープン)予定だし、一の瀬などもやはり補助金で降雪機を増設していてあわよくば11月のオープンを狙っているのかもしれないので、コストのかかる11月はシーズン券から外すようにしたのか。
これも、11月やGW以降に来るようなマニアからはコストに見合った対価を求めてよし、と気付かれてしまったためだろうか。消費者サイドからすれば「足許を見やがって」だが、経営サイドからすれば合理的な判断か。
他にも、ルスツが300円値上げで6500円(オンライン購入は6200円)、ニセコヒラフも300円値上げで6600円(オンライン価格は昨シーズンは200円引きだったが来シーズンは未発表)などが発表されている。
北海道のリゾートスキー場は、外国人訪日客の増加に合わせていち早く値上げし、設備投資も行っているし、コロナ後の回復を見越してさらなる設備投資原資を得るためのさらなる値上げということだろう。
それほど訪日客需要を見込めないスキー場でも、古い設備のまま・値段低いままというのは、設備の耐用年数的に限界が近づいているだろうから、これから10年・20年と営業を続けるつもりなら設備更新のための値上げは残念ながら避けられまいし、値上げすることなく設備寿命とともに廃業というところも増えるのではないか。
この20年のデフレ価格が持続可能ではない安価だったということだが、その価格に慣れてしまっている者にはつらい値上げとなる。