2023-01-01から1年間の記事一覧

2023/24 寒候期予報

来る冬の寒候期予報が出ました。 エルニーニョの冷夏傾向をはるかに上回る勢いの「正のインド洋ダイポールモード現象」のせいでこの夏は記録的猛暑で、それは今も続いていて、その影響による高温傾向は秋の終わりまで続くようなので11月のシーズンインは厳し…

日本のスキー場は供給過多?(ではない)

日本のスノーリゾートの発展を目指す資本家的な立場の人からは、日本のスキー場は供給過多であり、それが発展の障害になっている旨の発言がされることが多いように思います。 A氏「市町村が管理するスキー場を変えていくことが大事。本来潰れるべきスキー場…

スキーの春夏秋冬

「春スキー」という言葉は一般的に使われるかと思います。春になり、降雪がなくなったあとの残雪を滑るスキーを指します。 「夏スキー」という言葉も一部では使われているかと思います。一般的にはピスラボなどでのサマーゲレンデを指すでしょうが、6月以降…

ゴーグルのトレンド

スノースポーツ用ゴーグルは、ハイコントラストに続いて、近年は周囲の明るさに応じて暗さの変わる調光レンズが流行っているよう。 調光レンズというもの自体は昔からあったし、今もすごく安くなった感じでもないけど、その昔は高機能オシャレサングラスくら…

ゴーグル買い替え

滑っていてゴーグルの中に雪がチラっと入ってきた。 見ると、ゴーグル上部の通気孔のスポンジが劣化して取れてきていた。というのがもうかれこれ2,3シーズン前で、その頃から「次買うならこれかな」と目を付けていたのが、モンベルのアルパインゴーグルHD。 …

どうなる、アルコピア

高山市所有で今年3月に閉鎖されたアルコピア舟山スキー場については、近隣のヒュッテ経営者が「市に掛け合いスキー場を買い取り経営を継続させてもらえる形に進めることが出来ました」として、4月に「アルコピアを復活させたい!」とクラウドファンディング…

御嶽スキー場

御嶽スキー場はホームページで来シーズンの営業情報を出していて、営業期間は12/9~4/7予定となっています。昨シーズンは12/10~4/16予定でしたので、終わりが1週間早くなっています。昨シーズンが4/5が最終営業になってしまった影響でしょうか。 平年並みで…

御嶽スキー場のクラウドファンディング

現在(8/4~31)、御嶽スキー場がクラウドファンディング(CF)を募集中です。 「ざぶん」の廃止を決め、ロッジ三笠を簡易宿泊施設と日帰り風呂へとリニューアル、第七休憩所やゲレンデ排水路のやり直しやリフトの座面交換もするのに800万円を目標として、目…

リフト券価格の爆上がり・二極分化

来シーズンのリフト券価格がポツポツと出始めています。 めいほう:5200→5500、ウイングヒルズ白鳥:5000→5500、御嶽:4300→4500、ニンジャ:3900→4500、戸隠:5000据置き、尾瀬岩鞍:5500→6000、など、「去年よりは上げ幅縮まるかと思ったけど、もしかする…

ニセコワイス、2024/25シーズンにいよいよ復活?

ニセコワイススキー場は2009年にリフト営業を休止、2015年にニセコ花園を所有する香港資本に買われてスノーキャット専用スキー場(スノーモービルパーク「ホワイトアイルNISEKO」)として利用されています。 麓にあったニセコワイスホテルは2018年で取り壊さ…

3年目のアースホッパー

アースホッパー3年目となる2023/24シーズン利用分の内容と早割販売開始が発表されました。 リフト券以外のグリーンシーズンの利用は増えて充実しているようですが、リフト券利用については、スキー場数は変わらないものの大手の撤退が目立ち規模縮小となって…

ひだ舟山スノーリゾート アルコピア、廃止から一転して営業継続?

岐阜県高山市にある「ひだ舟山スノーリゾート アルコピア」は2022/23シーズンをもって廃止となりましたが、これを継続させようというクラウドファンディングがありました。地元で13年ロッジを運営している人の主催で、3/11に目標金額200万円で開始し、4月末…

岩岳の近未来像予想(妄想)

日本スキー場開発㈱が、岩岳の山麓エリアにある敷地の一部を、不動産(ホテル)開発を進めるために、有力な不動産ディベロッパー(国内法人だが現段階では非開示)に対して土地の譲渡に関する優先交渉権を設定したとする発表をしています。物件引渡日は早く…

菅平、ICSを導入して10/20前後のオープン目指す

菅平高原が裏太郎ゲレンデのファミリーコースに人工造雪機(ICS:アイス・クラッシャー・システム)を導入し、9月中旬から造雪を始めて10/20前後のオープンを目指すと発表しました。 当初のコース幅は15m弱とイエティなどと同様のヒモゲレンデですが、コース…

ウイングヒルズ白鳥 来シーズン情報

月山や乗鞍に滑りに行く人、サマーゲレンデに滑りに行く人、早期受注会に行く人と、シーズンの終わりと始まりが交差する時期になりました。 シーズン券に関しては、シーズン中に翌シーズンの早期販売を始めるところも出てきていますが、早割1日券も出始めま…

(所感)スノーリゾートの活性化・形成

スノーリゾートの活性化・形成に関する観光庁主催のこれまでの会議の様子を振り返ると、最初の「スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会」では 「スノーリゾート地域の活性化のためには、リピーターの実施回数の増加、スキー人口の底辺拡大の他、新市場開…

国際競争力の高いスノーリゾート形成の促進に向けた検討委員会

「スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会」の報告書での提言を受けるように、2020年度から「国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業」という補助金制度が始まります。地域単位で募集し、投資額の最大半額を補助するものです。これは今も続いてい…

スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会

「スノーリゾート地域の活性化推進会議」は2019年3月で終わり、続いて2019年12月からは「スノーリゾートへの投資の課題・ボトルネックを明らかにし、解決方策について検討」するため、「スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会」が始まります。 現場サ…

スノーリゾート地域の活性化推進会議

「スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会」の最終報告での提言を受けて、2017年10月から「スノーリゾート地域の活性化推進会議」を開き、アクションプログラムの策定に取り組みます。 アクションプログラムの骨子は「モデル事業の実施」と「スキー場の経…

スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会

国(観光庁)は、2015年1月から継続的に、行政・民間・有識者等によるスノーリゾートをテーマにした会議を開催しています。 2015年というと訪日外国人数の急増期(2014年;+29%/+305万人、2015年;+47%/+633万人)でもありますが、スキー業界的にも、降雪に恵…

エルニーニョ

去年12月でラニーニャが終わり、今年の夏からはエルニーニョになりそうだとのことです(5月の発生確率70%、6月以降9月まで80%)。おおよそ1年から1年半続くことが多く、冬から来年の春にかけても続く可能性が高いと考えられます。 エルニーニョは一般には…

日本のインバウンド観光

今でこそ観光産業、特にインバウンド(訪日外国人客)誘致は国を挙げて猛プッシュされるようになっていますが、これはつい最近になってからのことです。 例えば、観光庁ができた(独立した省庁として格上げ・設置された)のは2008年で、それまでは国土交通省…

名神・一宮JCT渋滞の解消に向けて

その昔、東海北陸道が高鷲ICまで延伸されるまでは、スキーシーズン夕方の国道156号南行きの渋滞は、それはそれは酷かったものです。スキーブーム期はもちろん、ブームが去って客数が減ると同時に延伸が進むも、4車線化されるまでは渋滞が続きました。 高鷲IC…

リフト券価格の史上最大値上がり

今シーズンはおそらく、日本の歴史上もっともリフト券価格上昇率の高いシーズンだったと思われます。 全国169のスキー場のリフト1日券の価格を調べたところ、平均価格の上昇率は7.2%となりました。(基本的にナイターを含まない日中券で8時間券なども含む。…

欧米リゾートスキー場のリフト券価格

前回、「米国ではリフト1日券2万円?」と書きましたが、2022年11月時点で出ているベイルのハイシーズン窓口価格は、2021年の年平均為替レートで換算して30,200円だそうです。2021年の平均レートは1米ドル110円程度なので、今のレートなら3.6万円でしょうか。…

米国ではリフト1日券2万円?

今シーズンがどうだったかはまだ聞こえてきませんが、米国では昨シーズンのスキー客数が過去最高を更新したとのことです。リベンジ消費強し。 米国のスキー場では設備投資が活発ですが、リフト券の値上がりも激しいです。米国の全般的な物価・賃金上昇の影響…

松糸道

「松糸道」というのは、大町の道沿いで「計画見直せ」的な手書きの反対看板で存在を知りました。 大町と糸魚川を結ぶ鉄道路線だから「大糸線」、大町付近で「松糸道」と言えば「松本と糸魚川を結ぶ道路」ということは分かります。 高速道路のないこの区間、…

チャオ御岳、どうなってる?

復活はもう諦めているが、どうなっているかは気になるチャオ御岳。 例年、12月から3月にかけての高山市議会の産業建設委員会や予算決算特別委員会などで議題になって議事録に載ることが多いのですが、今年2月22日の議事録までには「チャオ」というワードは登…

王滝村、解決金を支払って和解

御嶽スキー場を巡って、前の指定管理者から指定管理継続を求めて提訴されていた王滝村ですが、解決金として2000万円を支払うことで和解が成立する見通し、と3月24日に信濃毎日新聞が報じています。 王滝村は2018年に「アンカー」と10年間の指定管理者契約を…

八方・五竜47のGW見通し(4/17時点)

3月半ば以降、八方の積雪量が記録的に少ない状況が続いています。 兎平の積雪量は3月半ばからずっと、この10数年で最少です。この時期はこれまでだと90~185㎝だったのが、今年は30cmしかありません。4月末で過去20~120㎝なので、既に例年のGW中でも少ないレ…