八方・五竜47のGW見通し(4/17時点)

 3月半ば以降、八方の積雪量が記録的に少ない状況が続いています。

 兎平の積雪量は3月半ばからずっと、この10数年で最少です。この時期はこれまでだと90~185㎝だったのが、今年は30cmしかありません。4月末で過去20~120㎝なので、既に例年のGW中でも少ないレベルです。

 黒菱はもう少しマシで、近年最少が続くようになったのも3月末からですが、近年のこの時期は160~290㎝、4月末で90~175㎝なので、現在の110㎝はやはりGW中でも少ないくらいの積雪量です。

 八方のスカイラインコースは、昔はGW終わりまでオープンしている方が普通でしたが、今年は4/16でクローズとなりました。これはコロナで4/7に全体終了となった2020年の4/5に次ぐ早さです。

 このシーズンも雪が少なく、1月中旬以降、今年抜かれるまでは兎平では3月中旬、黒菱では3月末まで最少積雪だったのですが、4/5の次に早かったのはその時点では4/27(その後去年・一昨年が4/26)であったこと、4/5時点では兎平で125㎝、黒菱で155㎝の積雪があったことから、4/5での終了は雪が減ったからというだけではなかったのではないかと思われます。

 八方では2016年にGW最後までもたずに5/3で営業終了しています。その最終日の黒菱の積雪量は60㎝でした。兎平は20㎝でも営業している年がありますが、現在33㎝のものがGWまでもつとは思えません。黒菱も積雪量は2週間で3割減のペースで減っており、このペースだとGW序盤で80㎝弱程度ということになります。2016年が4/29で90㎝でした。80㎝弱では、ギリギリ営業はできているけれどもGW中に終わる可能性が高い、と言えそうです。

 五竜47も、2016年は5/3で営業終了となっています。この年は4/18でルート3(非圧雪コブ斜面)がクローズ、4/21でテクニカル(五竜の幅広コブ斜面)・ルート1上部・ルート6(ペアリフトで大外を回る緩斜面)がクローズ、47のゴンドラとLine-Cは4/24で終わり、グランプリとスーパーも4/25でクローズとなってGWはアルプス平のみという状況でした。

 今年は4/17時点で、ルート1中部(ルート6への分岐からルート7との合流まで)が途切れて、ルート6が地面見え多数で非圧雪になっているという状況です。まだクローズにはなっていませんが、2016年にかなり近い状況と思われます。

 五竜のテクニカルはもちろん、グランプリ・スーパーを含めた東斜面はGWまでもたない可能性が高そうですし、GW序盤まではもっても最後まではもたないのではないかと思われます。

 47はルート6はもちろん、ルート3やルート1もGWまではもたない可能性が高く、ルート2・4・5でのゴンドラ・Line-C営業ができるかどうか、GW序盤はできたとしても最後までできるかは難しいかもしれなさそうです。

 ここからの天気次第では2016年より早く、GW前に全終了の可能性もありますが、現状の天気予報的にはそこまではないかと思います。とはいえ、アルプス第1リフトとLine-Eだけの営業となってGW途中で終わる可能性も低くないように思われます。