2019-01-01から1年間の記事一覧

温暖化の影響

これでここ5年のうち4年が、年内に全面可となるスキー場がほぼない状況。バブル期から滑ってはいるが、スキー場のオープン状況を注視するようになったのはせいぜいこの10年なので、この5年がどの程度異常なのかを長期的・定量的に判断できるだけのデータがな…

長野県は滑走エリア拡大

26(木)夜から28(土)朝にかけて、白馬や志賀や野沢でドカ雪が降って滑走エリアが拡大した。 金曜は強風でほとんど営業できなかったようだが、土曜にはコルチナと白馬乗鞍がオープンし、八方でスカイラインがオープン(リーゼンもオープン予定だったが29(…

電子チケット

リフト券の電子チケット販売が増えてきている。 JTBで、スキー場のカウンターでスマホ画面をみせてリフト券に引き換えるタイプのものの取扱いが増えている。早割だけでなく、シーズン中も販売して前日まで購入できるものや、当日購入で使えるものもある。 早…

設備更新

野沢温泉の長坂ゴンドラ架け替えは、2015年から「2020年頃予定」と報じられていたが、ホームページで「2021シーズン 新長坂ゴンドラ」と発表されている。設備更新を1年前から大々的に告知するなんて初めて見たが、工事が順調ということか。 中間駅をなくし経…

2018年度・索道輸送実績 -2

増加したのは静岡県(+7%)と群馬県(+5%:7.1%減の普通索道を含めると+3.8%)、それとなぜか岡山県(+0.3%)。静岡は256万人とイエティだけでは多いので、スキー場以外のチェアリフトが好調だったということか。岡山は66.9万人と4スキー場だけの数字の…

2018年度・索道輸送実績 -1

2018年度の索道輸送実績が出た。 索道(普通・特殊)輸送人員合計で2.54億人と、前年同期比5.8%減。これは、データのある1981年度以降、2015年度の2.47億人に次ぐ少なさ。 自治体が集計・公表しているスキー客数も概ね減少だったが、湯沢町は0.7%減、白馬…

客寄せとしての食べ放題

めいほうがオープニングキャンペーンとして、12/20までの2週間、リフト券購入者は「食事(アルコール除く)無料・板レンタル無料」にするという。シーズン券や早割の人は1500円で利用できる。 滑走エリアが狭いあいだは初滑り割引料金を設定するところは多く…

リフト券IC化の目的(メリット)は? -3

保証金が必要なのはIC化のデメリットだが(大した手間ではないのだが地味に面倒くさい)、八方に続いて志賀高原も保証金なしにするとのこと。どこもそうしてくれればいいのにと思う一方で、結局そのコストは利用者が負担していると思うと複雑。 RFIDの値段が…

リフト券IC化の目的(メリット)は? -2

当初のICリフト券はセンサーまで数cmまで近づけないと反応しなかったので、紙リフト券の場合と同様のリフト券ホルダーがないと不便だったが、近年のRFIDタイプならセンサーから数十cm離れていても大丈夫なので、ICリフト券を入れておく場所をほぼ問わなくな…

リフト券IC化の目的(メリット)は? -1

野沢温泉が今シーズンからICゲートシステム導入とのこと。そういや紙だったか。今さら感もあるが、何が狙いなのか。 リフト券IC化の目的(メリット)は、一般的には、複数の索道会社で構成されている場合、どのリフトがどれだけ輸送したのかを簡単・正確に記…

富裕層向けサービス

岩岳で「HAKUBA S Class」というサービスを始めると言う。 山頂・中腹・山麓に専用のVIPラウンジを備えフード&ドリンクを無料サービス、ゴンドラ・リフトには優先乗車でき、チケットカウンターも専用窓口を用意、予約すれば宿からの送迎無料もしくは専用駐車…

スキーバブル、デフレ、その終わり -3

この10年足らずで、ニセコ全山以外も、ニセコヒラフ1日券が4900円→6200円、ヒラフ8h券が4400円→5700円、ビレッジは8h券がなくなり1日券が4500円→5900円、ルスツが5000円→6200円、キロロが4700円→5900円、富良野が4200円→6000円、トマムが4800円→5900円と、北…

スキーバブル、デフレ、その終わり -2

東日本大震災以降、コト消費へのシフトが鮮明になり、レジャー市場が下げ止まる。スキー客数も、震災前後を底に一旦は下げ止まるスキー場が増えた。 リフト券価格は、客数の下げ止まり傾向もあり、2010年頃から、一度下げた価格を元に戻すのも含め、大手を中…

スキーバブル、デフレ、その終わり -1

日本のいわゆる「バブル期(バブル経済)」というのは、一般的(経済統計的?)には1986年12月から1991年2月までの好景気期を指し、政府見解としては「好景気の雰囲気は1992年2月まで維持されていた」らしい。 日経平均株価が史上最高値をつけた1989年末が「…

オープン日

高鷲スノーパークはこれまで、オープン日の事前発表をしてこなかったが(”12月中旬”などと発表)、今年は12/7と発表した。 以前はダイナランドの人工降雪に力を入れて、ダイナランドを12月上旬にオープンするようにしていて、高鷲SPは「雪が積もればオープン…

めいほうはシーズン券のコスパがいい

めいほうは、1日券を300円上げて4800円にしてきた。これで高鷲やワシトピアの4900円に次いで、ウイングと並ぶ価格に。このエリアの相場と規模からすると妥当なところか(規模からするとウイングが高い)。 だが平日料金を新たに設定し、こちらは200円下げて4…

ウイングヒルズ白鳥はサービスを縮小(適正化)

ウイングヒルズ白鳥は、早朝営業期間が大きく短縮されている。 これまで12月上旬から3月下旬までやっていたのに、19/20シーズンは12/28~3/1となっている。 多客期の混雑緩和としてはいいが、多客期以外にサービス提供するには採算が合っていなかったか。雪…

おんたけ2240、普通に戻る

王滝村が存続に執念を燃やすおんたけ2240スキー場。マックアース撤退(指定管理契約満了で更新せず)後、スキー場運営は初めての会社が10年契約を結んで、「食べ放題・風呂入り放題のワンデーパスポート」「10回来たらシーズン券(シーズン券販売なし)」な…

開田高原マイアがGW営業予定を打ち出す

チャオ御岳は風前の灯火なのか生まれ変わる前の静寂なのか分からないが、開田マイアはGWまでの営業予定を打ち出してきた。 これまでは大体4月上旬終了予定で、雪があれば1週間延長、シーズンによっては延長しても余力がある時もあった。日当たり的にはおんた…

どうなるチャオ御岳

先週、チャオ御岳のサイトが見れなくなった。 昨年12月のオープン延期(早割券の払戻)の告知以降、全く更新されず、株主変更1年目の去年はやけに力の入っていた夏営業も行われず、この冬の営業も危ぶまれる時期に差し掛かってきていたが、とうとうサイトが…

TAKASU MOUNTAINS

スキー場が集まる岐阜県の奥美濃エリアは、今は市町村でいうと「郡上市」になるが、町村合併前の自治体名でいうと、明宝村、白鳥町、高鷲村に分かれる。中でも旧・高鷲村には、高鷲スノーパーク、ダイナランド、鷲ヶ岳、ホワイトピアたかす、ひるがの高原、…

スキー場の休止・廃止

00年代が毎年2桁の休廃止だったことを思えば、10年代になって休廃止は減っている。ARAIの復活や峰山高原の新設、ロープトゥだけだったのをチェアリフトを新設したところもあるが、スキー場の数は着々と確実に減っている。 18/19シーズン限りで群馬の大穴スキ…

18/19シーズンを振り返る

18/19シーズンは、降雪が遅くオープンが遅れたうえに、全体を通して雪の少ないシーズンだった。2月下旬から気温が高くなったが4月上旬に冷え込み、2月下旬から4月上旬までずっと3月下旬並みの気温だった(奥美濃エリア)。 日本海側のシーズンを通じての降雪…

皆川氏の発言に思う -15

引き続き「元アルペン代表・皆川氏 「スキー界の国技館」構想を語る」より。 聞き手:売り上げや会員数の目標はありますか。 皆川:売上高100億円、会員数100万人という目標を掲げています。世界を見渡してもここまで成長したスキー団体はまだありません。「…

皆川氏の発言に思う -14

引き続き「元アルペン代表・皆川氏 「スキー界の国技館」構想を語る」より。 皆川氏:連盟全体の収入は年間9.6億円から13.4億円に拡大する見通しが立ちました。収入のうち選手の強化に投じられる資金は現在、年間9.6億円程度です。これを13億円まで増やすこ…

皆川氏の発言に思う -13

引き続き「元アルペン代表・皆川氏 「スキー界の国技館」構想を語る」より。 皆川氏:私の夢は、年間を通じてスキーやスノーボードができる自前の室内スキー場を持つことです。世界に目を転じれば、約40カ所に屋内スキー場があり、ビジネスが成り立っていま…

皆川氏の発言に思う -12

続いて、2019/4/16に日経ビジネスのウェブサイトに掲載されたインタビュー「元アルペン代表・皆川氏 「スキー界の国技館」構想を語る」より。 聞き手:連盟の役員に加わってから、収益性を追求すべく大ナタを振るっていますね。モデルとしているスポーツ団体…

皆川氏の発言に思う -11

引き続き、スポーツくじ関連のウェブサイトでのインタビュー記事「希代の名スキーヤーが第二の人生を“スキーの未来作り”に捧げた理由」から。 「(中国は国策としてスキー・スノーボードの競技人口3億人を目指している。)天然雪が降らない隣国で3億人に増え…

皆川氏の発言に思う -10

引き続き、スポーツくじ関連のウェブサイトでのインタビュー記事「希代の名スキーヤーが第二の人生を“スキーの未来作り”に捧げた理由」から。 ”日本では最大1,860万人いた競技人口は現在、700万人を割り込むほど、落ち込んでいる。” これは皆川氏の発言では…

皆川氏の発言に思う -9

続いて、スポーツくじ関連のウェブサイトでのインタビュー記事「希代の名スキーヤーが第二の人生を“スキーの未来作り”に捧げた理由」から。 「日本のスキー界のルールに疑問を感じることもあり、当時、自分は正しいと思って競技の普及・発展を目指す選択をし…