客寄せとしての食べ放題

 めいほうがオープニングキャンペーンとして、12/20までの2週間、リフト券購入者は「食事(アルコール除く)無料・板レンタル無料」にするという。シーズン券や早割の人は1500円で利用できる。

 滑走エリアが狭いあいだは初滑り割引料金を設定するところは多く、めいほうも12/20までは滑走が上だけなら500円引くが、それにしても食事・レンタル無料はインパクトが大きい。食べ放題は昨シーズンおんたけがやって大失敗したであろう施策だが、シーズン中に複数回来てもらうリピーター獲得のための客寄せ企画としてなら、広告宣伝費として割が合うと判断したようだ。

 おんたけのシーズン中ずっと食べ放題と言うのは、利益増どころか集客増にもならなかったが(むしろなぜか大幅に減った)、初滑り時期はレンタル客(=初心者やシーズンに1,2回の人)はほとんどいないだろうし、少数のマニア客だけとなるとレストランも開店休業状態なのかもしれない。かといって営業しないわけにもいかないのだったら、いっそ無料にしてしまっても、リフト正規料金と駐車場代があってそれで客が増えるならよし、これでスキー場を知ってもらってリピートしてくれればなおよし、ということだろう。

 実験としては面白いし、その取り組みは評価する。例年のこの時期の来客数・リフト収入・レンタル収入・食堂収入と経費が、この無料キャンペーンでどう変化するか。これくらいだろうとの予測はもちろん立てているだろうが、結局は出たとこ勝負でやってみなけりゃ分からない。結果が良ければ来シーズンもやるだろうが、さて。

 メニューはどうするのだろう。まさかカレーしかないとかいうことはないだろうが、ハイシーズンと全く同じフルメニュー提供するのかどうか。ケーキやスナック類もフル提供?「メニューの持ち帰りはできない」ということはめいほうフランクは提供しない?

 個人的には、山の上という立地の特殊性は理解するが、それでもゲレ食の料理に1000円なりの価格に見合う価値を見出せないので、日頃ゲレ食で食事をすることはまずない。1500円でもガッツリ2食とればコスパもそう悪くないかもしれないが、ゲレ食基準でなければ超お得というほどでもない。営業時間は10時~15時で、10時にガッツリ食べて15時に腹ペコということはまずなく、食べれるから食べておこうと、得を感じるために日頃はしない大食いをすることになる。

 あるいは逆に、どうせ滑れる幅も狭くて飽きるのも早いのだし、こういう機会でもないとしない食べ方をすることを目的に行くなら、1500円もありかもしれない。となると、下まで滑れてセンターレストランもオープンなら、一番高額メニューとなる「厚切り三元豚味噌カツ定食:1500円」に「シーザーサラダ:700円」か。ケーキがあるなら、ケーキバイキングよろしくケーキを3つ4つ食べるのもいいかもしれない。10時・12時半・15時前と休憩のたびに食べれるだけ食べるのだ。