御嶽スキー場

 御嶽スキー場はホームページで来シーズンの営業情報を出していて、営業期間は12/9~4/7予定となっています。昨シーズンは12/10~4/16予定でしたので、終わりが1週間早くなっています。昨シーズンが4/5が最終営業になってしまった影響でしょうか。

 平年並みであれば4月中旬までは営業できるので、雪があれば延長もあるかと思いますが、雪寄せ・雪集めなどを頑張ってまでは営業しないという意思表示でもありそうです。

 リフト1日券は昨シーズンから200円上がって4500円と、2年で500円の値上げになっていますが、2018/19シーズンに「食べ放題付5000円」になる前は4600円でしたから、そこからするとまだ安く、価格水準的に控えめに感じます。

 マックアース運営時の2017/18シーズンまでは、このエリアの他のスキー場が3900~4300円のところを4600円と最高値だったのですが、昨シーズンは開田マイアの4600円や、やぶはら・木曽福島の4400円も下回る4300円でした。来シーズンの4500円というのもこれら競合をにらんでの価格設定かと思われます。

 ゴンドラを動かさなくなったことで経費が下がっているということはあるでしょうし、ゴンドラが動かないのに同じ値段するのは忍びないというお客さんへの配慮もあるのかもしれませんが、大赤字でそれどころではないはずで、他も値上げしてくるであろうことを考えると、もうちょっと上げてもよかったかもしれません。(野麦峠のように昨シーズンも来シーズンも値上げせず1990年代からずっと4000円と我が道を行くところもありますが)

 さかのぼると、バブル期にはチャンピオンゲレンデに高原ゲレンデもあって広かったとはいえ、その当時の4800円は八方・志賀・苗場・ニセコなどより高く、それより高いのは赤倉(温泉と観光のセットのみ)と竜王くらいという日本有数の高価格でした。

 というのは、ピーク時の来客数60万人は近年の野沢・八方・五竜47などよりも多く、当時だと飛騨や奥美濃、諏訪エリアまで入れてもおそらく最多客数だったからでしょう。

 東海北陸道ができるまでは、名古屋や大阪からだと、奥美濃へ行くのも御嶽へ行くのも所要時間は同じくらいで、規模は御嶽が最大でしたから、当然と言えば当然かもしれません。

 来シーズンの他の変化点としては、第5クワッド(下のクワッド)のリフト脇の林間と、ペアリフトのリフト下が、夏のモトクロスコースとして整備されていて、冬も非圧雪のツリーランコースとして開放されること、チャンピオンゲレンデはバス輸送でのコース開放は続けるが下部のTバーリフトはやめる、などが発表されています。

 木曽エリアのスキー場はどこも、自治体からの補助金や固定資産税の免税だよりで経営的には瀬戸際で、全滅の恐れもあります。

 御嶽はこれまでのところは王滝村が死守する姿勢を一貫していますが、それも赤字幅次第でしょう。オールシーズン営業とあわせて、黒字化は無理でも、王滝村が支えられる程度の赤字に抑えられて持続可能になってくれればと思います。