名神・一宮JCT渋滞の解消に向けて

 その昔、東海北陸道が高鷲ICまで延伸されるまでは、スキーシーズン夕方の国道156号南行きの渋滞は、それはそれは酷かったものです。スキーブーム期はもちろん、ブームが去って客数が減ると同時に延伸が進むも、4車線化されるまでは渋滞が続きました。

 高鷲ICの開通は1999年ですが、4車線なのは美濃ICまでだったので美濃ICまでは高速も国道も渋滞、2004年に美並ICまで4車線化されても美並ICまでは渋滞していました。

 2008年に郡上八幡ICまで4車線化されたことで国道の渋滞はいくらかマシ(白鳥-郡上八幡間は国道の長良川対岸の県道がしっかりしているため)になりましたが高速は郡上八幡ICまで渋滞、2009年の白鳥ICまでの4車線化によって国道の渋滞はウイングヒルズ方面からの車が合流する地点から白鳥ICまでだけとなりましたが、高速は白鳥ICまでが渋滞、2018年に高鷲ICまで4車線化されてようやく、高速・国道ともこの区間の渋滞がなくなりました。

 その一方で、便利になって交通量が増えるにつれて一宮JCTでの合流渋滞がひどくなっていますが、これは来年度予定の東海環状道・山県IC-大野神戸IC間の開通により、大阪方面から来て一宮JCT名神西行きに合流していた車がなくなることで、大幅に緩和されるものと期待されます。冬前に開通すれば2024/2025シーズンから、年度末の開通なら実質2025/2026シーズンからとなります。

 また、一宮JCT-一宮IC間を道路幅そのままで6車線化する工事が去年1月から着手されていて、これによって名神から東行きの合流もスムーズになりそうです。

 さらに、名古屋高速一宮線を東海北陸道・一宮木曽川ICまで延伸する計画が事業化に向けて動き出しています。

 この区間は、名二環・清須JCTから岐南IC(岐大バイパス)までを結ぶ地域高規格道路名岐道路」の一部として2019年12月に高速道路化が決定しており、現在は環境アセスメント中です。

 これができれば、名古屋市内方面から奥美濃・高山方面に行く人が一宮JCTを通らずに真っすぐ名古屋高速に入れるようになりますし、一宮木曽川ICからの南行きから名神に合流することができるようにもなるので、こうなるとむしろ一宮JCTは誰が使うんだということになりそうです(養老JCTから一宮JCT間の大垣・安八・岐阜羽島IC利用者だけ?)。

 そうなると一宮JCT-一宮IC間の6車線化は意味がなくなりそうで、名古屋高速一宮線の約7㎞の延伸に何年かかるか分かりませんが、6車線化はそれまでの暫定措置ということになるかもしれません。