おんたけ2240 指定管理者決まる

 3年前から10年契約していたはずのおんたけ2240の指定管理者を王滝村が募集していたが、募集期間内に応募があり、そこに決定したとのこと。

 新たに指定管理者となったのは王滝村の「シシ」で、村内でカレー屋を営業する他、同じ経営者が手掛ける別会社が「木曽福島スキー場」の運営を手掛けているという。今度の指定管理期間は5年になる。

 10年契約が3年で再募集となったのは、村が支払う年間5000万円の指定管理料が「地域経済の活性化と地域雇用の確保に使われていない」という指摘が村議会のスキー場特別委員会(村議全員がメンバー)で相次いだためという。

 つまり、王滝村の側から契約期間途中での解約を申し入れて、指定管理者もそれを受け入れたということだろう。

 今回の募集では改めて、指定管理料の村内還元を条件に加えたということだが、前の指定管理者は従業員を外部から連れてきて、使う業者も外部だったということだろうか。あんな人里離れた山奥で、その方が大変そうだが。

 木曽福島スキー場は木曽町の町営スキー場だが例にもれず赤字続きで、それでも2年前に今の運営体制になってからは、設備投資費用の一部をクラウドファンディングで集めたり、グリーンシーズンの営業を強化したりと、目に見える経営努力を続けている。

 「シシ」は木曽地域のスキー場との連携強化を図る考えを打ち出し、王滝村と相談してスキー場の名称変更も検討しているという。

 名称変更は、「木曽福島スキー場」もひらがなから漢字に変更したが、「おんたけ2240」も「おんたけ」を外すわけにはいかないだろうから、以前の「おんたけスキー場」に戻すか、さらにその前の設立時の「御岳スキー場」にするかくらいではないだろうか。

 連携強化については、木曽町内にある「木曽福島」と「開田マイア」の不仲も漏れ聞こえるが、「木曽地域」というからには「やぶはら」も「野麦峠」も(野麦峠松本市だし木曽地域じゃない?)、「チャオ御岳」が存続ならチャオも一緒になって、共通シーズン券でも何でも取り組んでほしい。

 だとしてもこの地域のスキー場すべてが黒字化するということはないだろうが、公金投入が持続可能な程度の赤字幅にはなって、少しでも長く続いてほしい。