ラニーニャ、なるやならずや

 昨年夏から今年初めにかけては暖冬になりやすいと言われるエルニーニョ現象が観測されていましたが、現在は平常状態になっています。スキー好きとしては、これから冬にかけて、寒い冬になりやすいと言われるラニーニャ現象になるかどうかに注目しています。

 定義としては、監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が+0.5℃以上になるとエルニーニョ、-0.5℃以下になるとラニーニャということで、昨年10~12月の+2.2℃をピークに下がり始めて5月(3~7月平均)には+0.3まで下がっています。

 が、単月の数字でみると、5月に±0、6月に-0.2となってこのままラニーニャにまっしぐらかと思ったら7月は-0.1と上昇してしまっています。

 今後の予測についても、4月発表では8月の5か月平均は-1.4~0.0℃だったのが、8月発表では-0.5~0.0になり、先々のラニーニャ確率は60%で止まったままです。

 単月の予測は、12月の「-1.2~+0.2」を底に上昇して2月には「-0.9~+0.4」になっており、5か月移動平均が-0.5℃以下になってラニーニャ認定されるかは、確率60%どころか五分五分もあるかどうかといった状況です。

 -0.5℃でのギリギリラニーニャではさほどの寒い冬も期待しにくく、予想範囲のマイナス側になって5か月平均が‐1℃のそれなりラニーニャになることを、というかラニーニャになっても暖冬になってはしょうがないのでラニーニャにならなくてもいいから寒い冬になることを、あるいは、あからさまに寒く雪が多いなんて贅沢なことは言わないから何とか12月からGWまで平年並みであってくれれば、と願うばかりです。