もうすぐオープン/さのさか休業

 10/6に北海道では氷点下を記録し、旭岳で初冠雪があった。平年の9/25、昨年の9/26より10日ほど遅い。羊蹄山の初冠雪も9月下旬から10月上旬が多く、去年は10/6だったが今年はまだ。白馬も少なくとも過去4年は10月上旬だったが、今年はまだかかりそう。来週も全国的に気温は高いが来週末くらいから平年並みのようだから、そこでだろう。

 イエティの雪づくりは1週間あればできるそうだから、来週末から平年並みならそこから作り始めても10/22か23のオープンでも間に合うのか。

 それより横手山の11/5プレオープンの方が心配だけど、去年は11/9にスノーマシン稼働開始で13日にプレオープンに間に合わせたということ、10/17に初積雪、10/24にも30にも積雪があるくらいに冷えたということで、去年並みなら11/5オープンは大丈夫という自信があるよう。

 11月は平年並み予報だけど、11/5は何とかなっても、その後ずっと途切れずというのは難しいのではないのかと。でもまあ週末だけでも営業できれば、イエティや軽プリの混雑が緩和されていいかもしれない。


 エコーバレーに続いてさのさかも休業を決定(どちらもブルーリゾート)。

 昨シーズンは休業表明後に地元の協力を得て再開と翻したが、今後は地元とも話したうえでだろう。

 さのさかは2015/16シーズンの暖冬でマックアースが大量撤退を決意したなかの1つで、2017/18シーズンに休業の予定から急遽営業することにした経緯があるが、宣伝やスキーバス手配の関係からか前年の4.3万人から2.4万人に急減(2014/15シーズンは5.8万人)、2018/19シーズンからブルーリゾートになっても2万人前半で変わらずだった。

 昨シーズンも2.08万人とコロナ禍の影響は比較的小さかったが、それ以前の4~5万人でも苦しかっただろうに、そもそも2万人台では大赤字だろう。

 ただ、センターハウスをきれいにしたり、ホテルを買って営業はじめたりと投資しており、白馬エリアに関しては訪日客が戻ってくればと期待していると思われ、簡単には手放さないと思う。ヤナバもマックアースから買ってるくらいだし、どうせなら青木湖も再開してくれないかな。

 ブルーリゾートでいえば、Mt.乗鞍は売却検討も営業するということだが、自治体からの補填なしでは続けられないし続ける気もないのではないだろうか。

 エコーバレーは去年に続いての休業だが、去年の時点で「しばらく休業の予定」と言っていたし、こちらも口では再開すると言ってるようだが、やめたがってそう。

 営業しても赤字だろうが、営業しなくても固定資産税とか借地代とかかかるだろう。
買手を探しているが見つからず、つかんでしまったババを手放せなくて困ってるということか。

 そもそもなぜ黒字化できると思っていたのかが最初から疑問ではあった。何か勝算があるのだろうと思ってたら、何もなかったよう。一昨シーズンの暖冬はひどかったし、昨シーズンのコロナは想定外だから、タイミング的に不運には違いないにしても、これまでのところは何か黒字化の手立てを打ったようにも思われず。

 チャオを買った優福屋ほどではないにしろ、おんたけ2240に手を出したアンカーともどもブルーリゾートも似たり寄ったりで、スキー場運営経験のない新規参入組は惨敗か。

 逆に、2014/15シーズンまでは絶好調で「スキー場再生の旗手」として「ガイアの夜明け」にも呼ばれるなど持ち上げられていたマックアースは、2015/16の暖冬一発で戦線縮小を決めて売却先を探したり指定管理者を更新しなかったりというのは、経営者としてはやはり優れているということになる。

 早くに動いていたからこそ売却先が見つかって、悪く言えばスキー場運営のシロート相手に売り抜ける(タダ同然だろうから押し付けと言った方が正確か)ことができたのだろうし、その後こんなことになって、持っていたら大変だっただろう。