気温・降雪状況

 白馬さのさかがコロナ対策の難しさを理由に今シーズンの休止を決定した。早割券も出していたので、本当のところを勘繰ってしまう。これでコロナ休業は、今庄365(福井)、村上市営ぶどう(新潟)、胎内(新潟)とあわせて4つか。

 10/23気象庁発表の3か月予報では、関東甲信や東海地方の気温経過確率は、11月が低20:並40:高40とやや高め、12月は低40:並40:高20とやや低め、1月は低40:並30:高30と気持ち低め、と概ねラニーニャを反映したものとなっていた。

 10月の気温は、奥美濃のスキー場の指標としてみている六厩(荘川;標高1015m)では、上旬・中旬・下旬ともほぼ平年並みだった。10月が平年並み以下なのは5年ぶりだが、5年前は11月になっても気温が下がらず、そのまま暖冬・雪不足だった。

 今年は11月になっても今のところはまだ平年並みで、週間予報では最低気温は低めで推移するとなっている。10/29発表の1か月予報では、2週目(11/7-13)は低20:並30:高50と高め予想だったが、並もしくは低い気温になりそうだ。

 八方では10/17にゲレンデ部分への積雪が確認されたが、これはこの7年では最速。10/25には20㎝の積雪ということで、10月に二桁の積雪も過去6年にはなかった。11/3から4にも降雪があり、上部では15㎝、麓エリアの咲花ゲレンデ上部や五竜のとおみゲレンデ上部でも積雪があったとのこと。

 冷え込んで氷点下の時間帯が長くなれば降雪機の稼働時間も長くできる。冷え込みが続く予報で作った雪が溶ける心配をしなくていいなら、心置きなくフル稼働できるはず。補助金活用などで降雪機を増強した志賀高原は、横手山・熊の湯の11/14、一ノ瀬の11/20オープン予定が現実味を帯びてきた。

 五竜は11/21オープン予定を出したが、ここは天然雪が必要。八方はここ数年降雪機を増やしているが、リーゼンスラロームだったり今年は名木山だったりで、目的は早期オープンではなく、雪不足でも年末休みから麓エリアまで営業できるようにすることが主眼のよう。人工雪で氷のベースを作っておけば春の延命にも効くようだし。

 降雪が早く比較的雪に恵まれた3年前、八方では11/16に15㎝の積雪があり、そのままなくなることなく11/20に30cm、21(火)に60㎝となって急遽オープン。23,24と一旦クローズするも、24から25にかけて1日で100cmのドカ雪が降って一気に140㎝になって25(土)に再オープンとなっている。

 この年、五竜・47では、11/25に47がほぼ全面オープンとなり、26には五竜もウッディーからとおみへの下山コースがオープンするなど、11月中に大部分滑走可となった。奥美濃でも、ウイングヒルズでは11/26にゴンドラ営業が始まって12/9には全面滑走可、高鷲スノーパークでは12/7に滑走下山可でオープンして12/13には全面可となるなど、オープンだけでなくそこから全面可になるまでが早かった。

 昨シーズンは、1日も営業できなかったスキー場も少なくなかったし、営業しても全面可にはならなかったスキー場がどれだけ多かったことか。

 それを思えば”平年並み”に、クリスマス寒波で大部分可、年末年始寒波で全面可なら十分なのだが、願わくば3年前の再現となってほしい。2~3週間の前倒しに過ぎないが、全面可は1~3月の13週もあるかどうかだから、2割増しに相当して決して小さくはないのだ。