スキー場関連のクラウドファンディング _2(秋田八幡平スキー場)

 昨年秋に、秋田八幡平スキー場が圧雪車修理のプロジェクトを募集していた。

 300万円目標は未達でも成立するタイプだが、198人から305.2万円を集めて達成している。300万円あれば修理費全額賄えるということだったのか、あるいは300万円では足りないが少しでも足しになればの目安としての目標金額だったのかは不明だが、無事修理されたとのこと。

 リターンは3割実利・7割寄付型。最少額の1000円コースではサンクスメールのみ(142口)、5000円でスキー場内利用券1500円分か温泉パス3か所分(46口)、1万円で利用券3000円分か温泉7か所分(115口)、3万円で利用券又は宿泊1万円分(14口)など。

 1万円コースに115口もあり、法人は3万円コースが17口、10万円コースが6口の111万円だけ。7割寄付を個人中心で300万円は、それだけ愛着の深いファンがいる証ということか。

 プロジェクトオーナーでありスキー場運営者である「秋八高原リゾート合同会社」は、「秋田八幡平スキー場を運営するため、2016年に設立」とのことなので、営利企業というより、2009年から2017年までいいづなリゾートスキー場を運営していた「飯綱東高原観光開発合同会社」のように地元有志によるもので、実態はNPOに近いものなのかもしれない。

 プロジェクトタイトルの「故障した圧雪車を直して、今年もパウダースノーを楽しみたい!」は、「パウダースノー=降りたて未圧雪のフワフワ深雪」とイメージしている者からすると「パウダー楽しむなら圧雪車いらんやん!」と思ってしまうが、圧雪バーンももとがサラサラ粉雪ならそれも「パウダースノーを楽しむ」ということか。

 秋田八幡平スキー場は、天然雪ゲレンデとしては本州最速オープン組の一角という認識はあったが、こういう「規模は小さいながらも地元に愛されてる」エピソードを聞くと、いつか滑ってみたいと思ったり思わなかったり。