ニセコワイスはいつ復活? _2

(前回の続き)

 ニセコワイススキー場の標高は、ワイスホテル跡地付近で450m、ワイスホルン山頂は1045m。スノーキャットでは940m付近まで行くようで、グーグルマップの衛星写真でもそのあたりにリフト降り場らしき構造物が見えるので、そこまでが営業エリアだったのだろう。

 上のリフトの乗り場は標高750m付近にあるからこのリフトの標高差は約190mで、距離は700mほど。ヒラフのエース第4リフト(山頂リフト)が距離722mの標高差220mなので、ちょっと緩くなるが近い感じ。エース第3リフトが標高810~980mあたりなので、標高的にはここが近い。斜面はほぼ西向き(ほんのちょっと北寄り)で、キング第4リフトとほぼ同じ向き。

 下のリフトは、ゴンドラ方面へは約1.5kmで、標高差300mで勾配20%はエース第3リフトよりちょっとだけ急な、快適な中緩斜面か。南西方向への斜面は、距離1km弱で標高差220mとなり、勾配22~23%とこちらの方が少し急。アンヌプリの第1リフトと同程度だがこちらは斜度が一定に近いので、より中斜面感が強そう。

 そんなにゲレンデにバリエーションがあるわけではないので、単独営業だと、あえてここに行くのは「空いている」以外に理由がなさそうで、だから潰れたのだろうが、ゴンドラで繋がりニセコ・ユナイテッドの一部として全山券が使えるなら、混雑時のエスケープとしては十分に楽しそう。

 中斜面だけで初級者向けではないし、圧雪車をおかずに常時全面非圧雪でもいいかもしれない。春は全面コブ祭りになるが、それもまたよし。

 花園にワイス接続を考えたゴンドラが来年にできるというなら、ワイスの再開も「札幌オリンピックまでには」なんて悠長な話ではないはず。とはいえポスト・コロナを考えると、外国人観光客をあてにした開発は一旦凍結となる可能性も高い。

 ニセコモイワとアンヌプリを結ぶリフトも計画されているようで(距離1kmというから麓同士)、そうなるとモイワもユナイテッドに仲間入りして全山券で滑れるようになり、アンヌプリからゲートを出てもアンヌプリに戻らずモイワに滑り込めるようになる。モイワからワイスへの大移動も楽しそう。

 ニセコはリフト券(特に全山券)がバカ高く(全山は8h券の窓口販売がなくなって、ナイターまで使える1日券が8000円!70$そこそこは欧州や北米のスノーリゾートに比べるとまだ安いとはいえ…)なってしまったこともあり、すっかり行ってないが、ワイスもモイワも加わるなら(リフト券価格がさらに上がりそうだが)、オリンピックを待たずに行ってみたくなりそう。