2020年に野沢の長坂ゴンドラ架け替え

 山上駅から山麓駅まで滑走コースがある索道で最長は栂池のゴンドラ・イブで、2番目が野沢温泉の長坂ゴンドラ。最大標高差は竜王ロープウエィで、2番目が長坂ゴンドラ(循環式では長坂ゴンドラが最長)。その長坂ゴンドラ、2020年に架け替えを予定されている。

 現在は中間駅があり、中間駅で方向を変える屈曲式だが、この中間駅を廃して経路を直線にするとのこと。これにより現在の約3.5kmが3.1km程度になり、中間駅の廃止や速度向上と相まって、現在15分程掛かっている乗車時間が8分程度に短縮されるという。搬器も、現在は立ち乗りだが、着座式にするそう。

 その2年後の2022年には、650席のレストランとカフェ、ショップ機能をもつ山頂駅を新たに建設する、という記事もあるのだが、ということは、その2年間は従来の駅なのだろうか。経路が変わるのに。

 新たに建設するのであれば、今よりも奥に作って、登らずにやまびこ第2フォーリフトに滑り込めるようにしてほしい。

 中間駅がなくなるとなると、湯の峰ゲレンデがますます穴場化するだろうか。湯の峰に関しては、水無トリプルを延長してほしいと思うのだが、そうすると湯の峰ペアは廃止されてしまうのだろうな。

 昨シーズンから、やまびこからスカイラインへの直通コースがオープンしているし、価値向上に取り組んでいただいてありがたい。

 しかし長坂ゴンドラは、ピーク時期のピーク時間の混雑が、バブル期を思えばまだマシとはいえ、既にひどくなっていると思う。着座式にして実定員が減るようでは輸送力が下がる。8人乗りで今と同等程度か。高速化も輸送力には関係しない。搬器の数を増やして間隔を詰めてくれればいいのだが。

 だが、前向きな短縮とはいえ、これでまた長距離ゴンドラが減ってしまう。かつて標高差で1位・2位、長さで2位・6位だった雫石第1ゴンドラ・第2ゴンドラがなくなってしまって以来、大きな変動はなかったが、ザイラーゴンドラの休止に、長坂ゴンドラの短縮か。このあたりの大型投資は80年代後半のものが多いから、築30年で更新時期ということなのだろう。

 そうなると栂池のイブも姿を変えるだろうか。あそこは変える必要も変えようもなさそうなので、ただのリニューアルになるとは思うが。