志賀高原、さらにゴンドラ

 志賀高原は、今シーズンのパルスゴンドラ(山の駅(旧ロープウェイ)~ジャイアント)に続いて、発哺クワッドのゴンドラへの置き換えを計画しているよう。

 目的は夏場の誘客強化。東館ゴンドラ山頂駅のテラス(展望台)を駅舎全体を使って四方向に拡張するにあたり、そのアクセスの改善として、クワッドリフトをゴンドラに置き換える計画のよう。

 竜王岩岳のように、冬場も「滑らない観光客」を呼び込もうということでもあるかと思われる。(ゴンドラ3つ乗り継ぎとはいかにも面倒だが)

 しかし、スキーヤーにとっては、板外しての乗り降りは面倒なので、悪天候時以外は有難迷惑かと。初心・初級者にはやさしくなるかもしれないが、それならば最後の急斜面を何とかしないと。

 「一連の設備投資は2021年にも着手し、22年の夏に向けて完成を目指す。投資額は1億5千万円ほどを計画する。」とのことで、発哺クワッドの支柱をそのまま使うにしても、搬器だけでも1.5億円では収まらないと思うのだが、どこかから中古搬器を格安で仕入れられるのだろうか。

 志賀高原では、降雪機導入や廃墟取り壊しなどの助成金を活用した取り組みが活発だが、ゴンドラ新設もそうなのだろうか。

 だとしても半分だか2/3だかは自腹であり、設備投資に前向きなのはいいこと。とはいえ、それもこれも、コロナ後に観光客が、外国人も、通年でいえば国内観光客が戻って、いや、増えないことには続かない。

 震災でレジャー産業が盛り上がり、スキー客数も一旦は下げ止まったが、その後は雪不足続きで大きく低迷している。コロナでアウトドアレジャーに追い風が吹いている状態だが、これが雪山にも波及するのか、させられるのか。

 波及させられなければ、いよいよヤバい。