2019/20シーズンのスキー客数 _1

 GW明けから渋峠横手山が再開し、月山も県民限定で再開したが、一般的には今シーズンのスキー場営業は4月中旬で終了した。 

 4月のスキー客数は、白馬村の5スキー場合計は過去6年平均4.5万人、その中での最少が4年前の3.4万人に対し、今年は1.2万人。日本スキー場開発(NSD)傘下の8スキー場(3つは白馬村と重複)は過去4年平均3.9万人、最少が4年前の2.5万人に対して、今年は1.0万人。

 雪不足での早期終了に加えて雪があっても営業自粛なのだから当然だが、索道輸送人員数は震災直後の2011年4月よりも少なくなっているのは確実だろう。

 3月までの数字なら他にも、湯沢町や長野県主要スキー場(長野経済研究所調査)のものがでているのだが、こちらは地域差が出ている。

 湯沢は雪不足の影響が色濃く出て全面滑走可にならなかったスキー場が多かった。豪雪地帯で人工降雪機の設置が少ないことも影響しているだろう。アメダスの降雪量は414㎝で平年比35%と過去最低だが、4年前は510㎝でその差は96cm。小さくはないかもしれないが、ゲレンデのオープン状況はその降雪量差以上の違いがあったと思う。

 スキー客数を月別にみると、12月・1月は過去最低を更新し、2月は豪雪で2週続けて高速道が麻痺した6年前に匹敵する最低水準、3月も昨年の半分以下と震災時に迫る値で、3月までの累計では前年比3割減。

 スキー場別ではかぐらへの一極集中が顕著で、苗場が31.9万人と半分以下になったのに対し、かぐらは34.3万人と3割以上増加して近年最多を記録、長年3倍前後あった苗場との差を逆転した。

 湯沢に比べると白馬村や長野主要スキー場は同じ過去最低更新でも減少幅はずいぶんマシで、白馬村は前年比6.5%減、長野主要は8.4%減だった。もともと降雪の少ない中央道沿いや上信越道沿いのゲレンデを中心に人工降雪機で最低限の滑走エリアを確保できるようにしているところが多いことから、湯沢エリアや関越道方面から客が流れてきたのかもしれない。

(続く)