めいほうのリフト待ちがシンドイ

 1/31(日)、めいほうスキー場に行ってきたが、リフト待ちがひどいことになっていた。

 めいほうでは、リフト上の密防止対策ということで、異なるグループ間の相乗りはご遠慮くださいと呼びかけている。グループが違いそうだからといって排除することまではしてないが、結果としてクワッドリフトの平均乗車人数は2.6人程度となっていて、定員乗車に努めていた昨年に比べてリフト待ちが1.5倍になる計算だ。

 それよりも何よりも、相乗りレーンがないのがやはりきつい。

 めいほうの場合、第1クワッドが最も混むが、グループで来ている初中級者ばかりなので、通常レーンはうんざりするほど混んでても相乗りレーンは2,3分で乗れたし、相乗りレーン利用の多い第2クワッドでも、通常レーンと相乗りレーンの待ち時間が拮抗するということはなく、相乗りレーンで10分待ったことはない。

 この日は特に、第4クワッドが故障修理らしく終日運休で、これで輸送力的に待ち時間は1.3倍になる計算。その結果、リフト待ちは20分を超えることになった。

 それも、今シーズンは朝の客足が早く、営業開始1時間後の8時半にはもう、リフト待ちは10分超え。

 これまでだと、そこまで混むのは10時台になってからか、早くて9時半で、10時になって混んできたら休憩に入り、11時過ぎたら少し空く(食堂が混む)ので1時過ぎまで滑る、というのがパターンで、8時半なんてまだ飛び乗りできるくらいに空いててもおかしくなったのに。

 朝の客足が早いのは、これも密回避の時差出動なのだろう。食堂の混雑もピークが分散されているように感じるし、そのぶん昼食時間帯のリフトの空き具合もごくわずかであるように感じる。

 あまりの混雑ぶり(第4クワッド運休のお詫び?)に、この日は営業時間がクワッドは15分、ペアリフトは30分延長となったが、第2クワッドは16時の終了まで10分近い待ちが続いた。

 この日は前日に降雪ありの晴れ予報ということで、第3駐車場が埋まり第4駐車場が使われるほどの客入り。これまで第4駐車場が埋まった所は見たことがなく、未舗装の第4に車があれば「たくさん来たなあ」という感じだったので、客入りは例年と変わらない水準なのではないか。

 宿泊客、特に首都圏からの宿泊客比率が高いエリアは壊滅的のようだが、日帰り客中心のスキー場は、ゴルフやキャンプなどと同様、アウトドアレジャー好調の影響下にあるよう。これで近畿や愛知・岐阜に緊急事態宣言が出ていなければ、例年以上の客入りになっていたかもしれない。

 昼にホームページを見たら「密防止のため2070台程度で入場制限することとし、11時現在で使用率90%」という告知がされていた。

 第3が埋まって1700~1800ということか、と思って、改めてグーグルアースで第2駐車場の枠線を数えて見たところ、48*11=528台といった感じ。第3も同規模で、第1と第1西を合わせて第2の1.2~1.3倍といったところなので、確かに第3までで1700台強。

 駐車場は第5まであって、第4も第5も第2と同規模。ということは収容台数は2800台ほどのはずだが、ホームページには「広々3500台を収容」とある。

 いざとなったら、キッズゲレンデ下のスペースを除雪して、料金所手前のスペースも開放するということだろうか。それでも3500台にはなりそうにないし、料金所手前からゲレンデまで5~600mを歩けというのも今どき酷な話。第4駐車場の第3へと上がる階段付近でセンターハウスまで300mあり、ここを超えると板担いだスキーヤーにはキツかろう。

 話を戻すが、相乗り自粛の要請は、リフトで相乗りになった見知らぬ他人同士が互いに首を横向けて面と向かって会話することなどまずないので、「他人と肩触れる距離で隣り合わせになるだけで恐怖を感じる人」向けのポーズという意味合いが強く、感染拡大防止の実効性はという点ではほとんど意味がない施策だと思っている。

 客商売である以上、一定数存在するであろうセンシティブな人への配慮が必要なのは分かるのだが、だとしても、「異なるグループ間は1席空ける」程度で十分かつ妥当なのではないだろうか。

 そのために相乗りレーンを設けて、「3人グループはそのまま」「1人及び2人グループには相乗りから1人」だけでもすれば、平均乗車人数が2.6人が3.1人くらいになって待ち時間が16%ほど短縮される。

 相乗りレーンの進み具合はおそらく2~3倍になるだろうから、混雑時には10~15分待ちとなって通常レーンと拮抗することになりそうだが、それは仕方ない。

 効率と顧客満足の点から良いと思うし、そういう運用がされることに淡い期待を抱いてもいたのだが、めいほうのように親会社が上場企業だと特に、「対策不十分」と非難されるリスクを回避することが優先されるのだろう。

 リフト待ちはひどいことになっているが、そのぶん、ゲレンデ上の人口密度は例年より低い。輸送力が2/3になっているのだから、人口密度も2/3となって、これは結構大きい。とはいえリフト待ち長すぎ。

 バブル期を引き合いにして気持ちを慰める気持ちは分からなくはないが、あの頃はリフトの数が多く、そこまでの待ち時間にはならない不人気リフトがあったものだ。

 第4クワッドがちゃんと動けば15分待ち程度に収まるはずだが、それでも、9時から15時までずっとそれではきつい。2月の週末は避ける、という選択肢も考えねばならないかもしれない。