ウイングヒルズ白鳥

 ウイングヒルズ白鳥が、何かいろいろと大きく変えてきています。

 ひとつは、これまで過剰とも言えるほどサービス満点だったシーズン券の大幅変更。

 これまで、食事券7千円分・半額券7枚・レンタル7千円・初級スクール割引・アルペン1割引き(アルペングループのスキー場だから)・ゴンドラ優先乗車・翌シーズンまで365日有効など特典盛りだくさんだったのが、前記のものはすべてなくして(ゴンドラ優先乗車は5千円の別料金オプション)5千円値下げ(早割3.7万→3.2万、通常4.7万→4.2万)という大変更。

 去年のシーズン券購入者には激変緩和措置として2万円という大幅値引きで引き留めを図っていますが、おそらく1年だけでしょう。

 これで昨年は同価格だったお向かいの白鳥高原がどうしてくるかというのもありますが、ホワイトピアたかすの早割3万円とは2千円差になって見た目の価格は接近しました。

 多くのシーズン券購入者にとっては、値下げ以上のサービス低下でステルス値上げもいいところかもしれませんが、個人的にはこれまでがサービスしすぎだろうと思っていましたし、運営側の視点に立てば妥当な変更かと思われます。

 それよりもサプライズだったのは、シーズン開始が11/3になっていること。

 2009年には10/24オープンということもありましたが、2014年の10/31、2015年の10/30を最後に、ここ6年は11/6~12となっていて、イエティや狭山に勝負を挑むようなアグレッシブな姿勢がなくなっていただけに、10月とは言わずとも11/11ではなく3に持ってきたのはちょっと驚きでした。これは軽プリと並んでの3位タイは確実でしょう。

 オープン後、11/7(月)~11(金)、14~18を休止としているのも、むしろ現実的で好ましくさえあります。おそらく11/19にはホワイトピアたかすと白鳥高原がオープンするでしょうから、そこからが本番ということでしょう。

 そしてオープンの早期化以上に驚いたのが、シーズン券の有効期間終了が3/21(予定)となっていたこと。かつては4月中旬でも雪をかき集めて涙ぐましい努力で必死に延命していたのが最近は熱意が薄れてきたなとは感じていましたが、とうとう完全に諦めたのか…と思ったら、その部分は消えてなくなりました。一体何だったのか。

 アルペングループとしてはキャンプに力を入れているのは明らかです。コロナ禍のアウトドアブームで店舗の売り場の方もそうですが、ウイングヒルズでも「Alpen Outdoors SHIROTORI FIELD」と銘打ってキャンプサイトを拡大して売りだしています。

 一時期大きく拡大していたピスラボによるサマースキーの営業日数は大きく縮小しており、今年はキャンプサイトの予約を12/4まで受け付けています。おそらくもう降雪はあるでしょうし、かなりガチな冬キャンプになるはずです。

 そこからすると、3/21でスキー場営業を終えて春休み中にでもキャンプサイトを開始するつもりなのか、それにしても11/3から12/4までは両方やっているのだし3/22から4月中旬までだって両方やれるのではないのか、と思っていたのですが、雪がある限りはゲレンデもやってくれるようで一安心です。

 キャンプが好調で、そのおかげでスキー場営業も安心して続けられるのなら何よりなのですが、いくら好調でもスキー場営業が圧迫されることのないようにはしてもらいたいと思います。